今、話題の投稿はコチラ!

《対虫歯菌用》"殺し屋"の雇い方

時限爆弾を埋め込まれた歯

内側からも蝕んでいきます

歯の内側にできた虫歯
放置していると
とんでもないことになります。

口の中で大爆発を
起こすんです。

一般的に虫歯菌は
歯の外側から内側に向けて
侵食していくと
思われていますが、

実際は虫歯菌は歯の内側から
外側に向けて進んでいく
ケースもあります。

見た目は何の異常もない
普通の健康的な歯なのですが、

レントゲンで見てみると…

歯の神経までしっかり
ガッツリ溶かしている

典型的な虫歯であることが
あるのです。

菌が逆流する仕組み

カナダ生まれの免疫学者
ラルフ・スタイマン博士が

「体を流れている物資は
 最終的に歯の神経を通り
 歯の表面に出てくる」

ということを
発見したのですが、

これが内側に虫歯ができることと
非常に関連性が高いことが
分かってきたのです。
歯の内側にできた虫歯


お腹から入れた異物が歯に…

虫歯の実験

スタイマン博士は、ネズミのお腹に
「放射性同位元素」を注射し、

その物質が体内を
どのように流れるのかを
調べたところ、

なんと、お腹に入れた液体は、
たった6分で歯の象牙質、
エナメル質に達し、

そこから1時間以内に歯の表面に
異物として滲み出てきたのです。

これは
「象牙質の液体転送システム」と
呼ばれているもので、

私たち哺乳類は
体内に入った異物を
口から吐いたり、小便大便で
外に排出するだけでなく、

歯の表面からも体外に出す働きが
あるということなのですが、

実はこの研究で分かった
もう一つの大きな発見は、

この
「象牙質の液体転送システム」は、

内から外に向かうものだけでなく、
逆パターンも存在するということ。

稀に歯の表面を貫通して異物が
体内に入ってくることがあるのです。

稀にというのは
「たまたま」そうなった
わけではなく、
ある特定の状況においてー

内分泌系
(ホルモンを生成する下垂体、甲状腺、副腎、
 膵臓、精巣、卵巣等)の機能低下、

栄養バランスが悪い不規則な食生活、
日々のストレスにより、

「象牙質の液体転送システム」が
逆流を起こすことが
分かったのです。

本来、体内の異物が歯の表面に
出てくることはあっても、

歯の表面から
入ってくることは
ありません。

口の中にいる様々な悪い細菌を
1匹残らず入れないために、

歯はエナメル質で表面をガッチリ
ガードしているわけですが、

不摂生な生活や、栄養の偏り、
ストレス等によって、
体の免疫システムに
異常が出てくると、

歯の表面を通り抜けて、
虫歯菌が直接、象牙質に
入ってくることがあるのです。

これが歯の内側に
虫歯ができる
メカニズムです。

歯の内側にできた虫歯は
見た目では分からないので
放置されることが多く、

発見した時には
かなり侵食が進んでおり、
抜歯するしか方法がないことも
多いです。

歯の中に時限爆弾が
埋め込まれている。

まさにそういう状態です。
歯の中の虫歯

内部虫歯を防ぐには?

免疫の異常によって
引き起こされる内部虫歯は、
「象牙質の液体転送システム」の
逆流の原因となる

偏った食生活の見直し、
ストレスの軽減

そして、
運動不足の解消、
砂糖制限、

あと薬物摂取の
コントロール、

これらをうまく
取り入れることで、
大きく改善することが
分かっています。

5つの習慣

・偏った食生活の見直し
虫歯を防ぐビタミン、ミネラル

とにかく栄養が偏った食事、
遅い時間の飲食は控えてください。

そしてビタミンと
ミネラルを多く摂ってください。

ビタミン、ミネラルは、
「象牙質の液体転送システム」の
逆流を防いでくれるだけでなく、

砂糖を摂った時に、血中の
グルコース(ブドウ糖)の濃度が
高まるのですが、その急上昇を
抑えてくれる働きもあります。

現在の虫歯は砂糖だけでなく、
食事の偏り、野菜の質が
低下していることによる栄養不足も
大きく影響していますので、

人参、ほうれん草、
カリフラワー、納豆、豆腐、
わかめ、イワシ、バナナ、
ひじきといった食材を
多く摂るようにしてください。

・ストレスの軽減
虫歯の原因のストレス

虫歯とストレスの関係性について
聞いたことがある人は
少ないと思いますが、
これもとても繋がりが深いです。

同じ会社に所属する
二人の女性が同居し、

大体、同じ食べものを食べ
生活リズム、睡眠時間も
ほとんど同じだったのですが、

なぜか、一人は全く異常のない
健康な歯だったにもかかわらず、

もう一人は歯が虫歯だらけで
ボロボロだったのです。

当初、これはもしかすると、
遺伝的な要因が強いのではという
見解だったのですが、

二人の女性から詳しく
話を聞いてみると、

とても意外な事実が
浮き上がったのです。

虫歯のない女性は優秀で
上司や、部下に
とても慕われており、

会社で褒められることが
多かったのですが、

もう一人の虫歯だらけの女性は、
会社でヘマをすることが多く、

上司に煙たがられ、
部下に口を聞いてもらえないことが
よくあったとのこと。

もちろん、これだけで
ストレスがあると
虫歯になりやすことを
決定付けるのは難しいと
思いますので、

もう一つ例を
お話しします。

ある歯医者が動物を使って
実験をしました。

それは食事で
糖質を与えず、

寝ようとしたら
音を鳴らして

「眠らせない」

というストレスを
与え続けたのです。

その結果、なんと
動物の歯に虫歯が
発生したのです。

これは業界では、
有名な話なのですが、

なぜか歯科医たちの
理解が得られず、
闇に葬られました。

未だ、虫歯の原因は、
「糖分」「細菌」「歯の状態」
のみとされているのですが、

スタイマン博士も、
ストレスは
「象牙質の液体転送システム」の
逆流を起こす要因となると言っており

ストレスと虫歯の
関係性は大いにあると
思っています。

ストレスは虫歯だけでなく、
いろんな病気を引き起こす原因の
一つであることは間違いないので、

嫌なことがあった時は、
カラオケや、映画、ゲーム等、
何か発散する行いを取り入れ、

できるだけストレスを
ためないようにしてください。

・運動不足の解消
虫歯を防ぐ適度な運動

体を動かさないと血行が悪くなり、
代謝が落ち、体温が低くなります。

体温が1度下がると、
免疫が30%も落ちることから、
病気になるリスクが上がり、
虫歯にもなりやすくなります。

低体温で運動不足の人は、
もっと歩くこと、動くことを意識した
活動を取り入れましょう。

代謝を上げて、
体温を上げるために
適度な運動を
心掛けてください。

・砂糖制限
虫歯の原因の砂糖

砂糖は万病の元と
言われているくらい、
今、様々な病気の原因として
注目を浴びていますが、
虫歯も例外ではありません。

むしろ虫歯が発生する
最たる原因なのですが、

この砂糖。

今までは、歯の表面につくことで、
虫歯菌がエナメル質を溶かし、
虫歯になると思われていたのですが、

「象牙質の液体転送システム」の
逆流により、砂糖と虫歯菌が
象牙質から歯の中に送られ、

歯の中で虫歯菌を
増殖させることが
分かってきたのです。

虫歯菌よりも、
虫歯菌の燃料になる
砂糖の方が大敵です。

砂糖は口の中の全ての病気を
誘発するキッカケになり、

歯周病の原因にも
なりますので、

体の美と健康を
守るために、
砂糖摂取は
最低限にしましょう。

・薬物摂取のコントロール
虫歯の原因となる薬

何かしらの薬を定期的に飲んでいる人に
虫歯が多いという統計があります。

これは、多くの薬の副作用となっている
唾液が出にくくなる「口渇」が原因であり、

「口渇」は、体内に入った
異物を排除するために
脳がたくさんの尿、汗を
出さなければならないと感じ、

水分補給のため、
飲み物を飲ませる作用として、
唾液の量を減らすのですが、

唾液が減ると口の中が乾燥し、
虫歯菌が増えやすくなります。

増えた虫歯菌は、
「象牙質の液体転送システム」の
逆流により歯の中に入り込む
可能性が高くなるので、

唾液が正常に出るよう
梅干し、レモンを取ったり、
ガムを噛んだりして、
対策をしてください。

このようにどれだけ
ブレスケアや、歯を磨いて、
口の中の綺麗にしても、

「象牙質の液体転送システム」の
逆流を止めなければ、
虫歯になる可能性は
絶たれません。

今お話しした「5つの習慣」を
一つずつ取り入れつつ

外側の虫歯だけでなく、
これからは内側からの虫歯にも
しっかり備えてください。
虫歯菌から身を守る人
歯専門ブログ
《Perfect Dental》

コメント