《対虫歯菌用》"殺し屋"の雇い方

依頼通り的確に

体を張って守ってくれます。

口に入れると、

虫歯菌の働きをピンポイントで

阻止してくれるんです。

殺し屋のことを掃除屋と

言ったりしますが、

まさに口の中の
「掃除屋」という言葉が
ピッタリです。

歯磨きや、歯間ブラシ、
デンタルフロスの効果を持続させ、
唾液の働きを補助するだけでなく、

虫歯菌の増殖を止め、

口の中をより綺麗にしてくれる

画期的なアイテム。

それは

キシリトール

です。

歯にとっての救世主

このキシリトール。

名前も効果も超有名なので
知っている方も多いと思いますが、

なぜ、それほどまでに
効果的なのか？

具体的にどういう作用、
どういう形で
虫歯予防してくれるのか？

を知っている人は少ないと
思いますので、

今回はキシリトールが持つ
その驚きのパワーを
詳しく解説いたします。

キシリトールとは、
一言でいうと
天然由来の甘味料です。

甘味料というのは
食品に甘味をつける
調味料であり、

歯磨き粉、ガム、タブレット、
飲料、スイーツといったものに
よく含まれているのですが、

虫歯予防に効果がある甘味料は、
キシリトールとソルビトール、
この2つだけであり、

ソルビトールよりも
キシリトールの方が
虫歯予防効果が高いことが

WHO（世界健康機構）の調査で
明らかになっています。

キシリトールを常用すると、
９０％の確率で虫歯発生を
防いでくれます。

閉店バーゲンセールでも
なかなかお目にかかれない
90％OFFです。

めちゃくちゃ凄いですよね。

1970年代、国民一人当たりの
虫歯の本数が約6.9本もあった
虫歯大国フィンランドが、

数十年後の今、
キシリトールの使用が
広まったことで、

0.1本にまで虫歯の本数が
減っていることからも
実際にどれほど効果があるか
分かっていただけると思います。

このキシリトール、
虫歯菌を直接殺してくれる

わけではないのですが、

虫歯菌が悪さするのを
食い止めるだけでなく、
歯垢を取りやすくし、

歯のコーティングを
強めてくれるので、

虫歯にならなくなります。

キリトールは自身を取り込んだ
虫歯菌を「無益回路」に落とし込み、
働きを弱め繁殖できなくするんです。

キシリトールは
虫歯菌に取り込まれると、
「キシリトール5リン酸」
という物質になり、

虫歯菌の糖代謝を
完全ストップさせるだけでなく、

エネルギーをどんどん奪い、
酸生産をさせなくします。

キシリトールを
うまくエネルギーに変換できず、
どんどん弱っていき

あとは放っておくだけで、
死滅するんです。

人殺しテクニックで例えると、
「毒殺」です。

虫歯菌にとっての
キシリトールは
私たちにとっての
青酸カリなのです。

ただ厄介なのは、
キシリトールを
取り込めないタイプの
ニュータイプ虫歯菌というのが
いるのです。

こやつは、生まれつき、
キシリトールアレルギーで
キシリトールが食べられないのです。

こいつのせいで
虫歯菌の致死率が100％に
ならないわけですが、

このキシリトールアレルギーの
虫歯菌ですが、口の中の虫歯菌の
約1割を占めています。

後の9割がキシリトール好きの虫歯菌なので
キシリトールを毎日、摂り続けることで、

この9割の極悪虫歯菌を全て
死滅させることができます。

しかし、ここで問題が一つ。

口の中の虫歯菌の数というのは
変わりません。

9割の極悪虫歯菌を
退治すれば退治するほど、
今度は今まで1割だった
ニュータイプ虫歯菌が増えていき、

最終的に3ヶ月ほどで逆転し、
9割のニュータイプ虫歯菌と、
1割の極悪虫歯菌の割合になるんです。

おいおい！

キシリトールが効かない
連中ばっかりに口の中を
占拠されることになるなんて…

やっべっぞ！

となると思うんですが、

実は、このニュータイプ虫歯菌、
ナダル同様、なかなかのヘタレ野郎で

極悪虫歯菌に比べて、
酸生産がとても弱く、

歯垢の原因となる
ネバネバした物質も
ほとんど作らないので、
虫歯になりにくく、

掃除もしやすい環境に
してくれることから、

私たち人間にとっては
なんともありがたい
虫歯菌なのです。

言わば、極悪虫歯菌が肉食系で、
ニュータイプ虫歯菌が草食系です。

もちろん、ニュータイプ虫歯菌も
虫歯菌であることに変わりなく、
全くの無害ではないのですが、
弱小も弱小で、

軽い歯磨きで十分落とせる
レベルの働き具合なので、
痛くもかゆくもありません。

暇つぶしで雇われた
バイトくんみたいな感じです。

極悪虫歯菌の横暴を
最小限にするため、

できるだけ
口内の虫歯菌の比率を
この肉食系虫歯菌1割、
草食系虫歯菌9割に
していくことが

虫歯予防をしていく上で
大切になります。

キシリトールの取り方

もはや虫歯菌撲滅の

最終兵器と言ってもいい

キシリトールですが、

今では虫歯予防の観点で

様々な食品に盛り込まれていて

比較的、取得しやすくはなっています。

しかし、このキシリトール、

気をつけなければならいのが

砂糖と一緒にとっては

効果がないということ。

肉食系極悪虫歯菌のパワーは

恐ろしく強く、

いくらキシリトールといえど、

砂糖をとった虫歯菌の猛威には

勝てません。

キシリトールで弱らせても、

砂糖を口にしてしまっては、

逆に奴らに強力な武器を

与える結果になってしまうので

キシリトールは

シュガーゼロの食品に

盛り込まれたものかつ、

含有量ができるだけ

高濃度（50％以上）のものを

選んでください。

ガム、タブレットが効果的

キシリトール配合のガム、タブレットは、

砂糖が入っていない商品であることが多く、

特にガムは噛むことで、

虫歯予防に効果的な唾液分泌を

大きく増やせます。

キシリトール配合の歯磨き粉も

効果がゼロではないのですが、

口に含んでいる時間が短く、

うがいで流れてしまうことを考えると、

やはりガム、タブレットの方が有効です。

早急に口内環境を良くしたい人は、

高濃度（含有量50％以上）の

キシリトール配合のガム、タブレットを

1日3回、最低3ヶ月毎日、摂ってください。

短期間で大きな改善が見込めます。

子どもへの虫歯菌の対処としては、

歯が生える3ヶ月前から

保護者を含め子どもたちへの

キシリトール使用するのが

良いとされています。

虫歯にならない子供にするには、

歯が生える前から気遣ってください。

【歯科専用】キシリトールガムボトルタイプ90粒(アップルミント)

他にもこんなに凄いんだz！

キシリトールの効果は、
何も虫歯予防だけに止まりません。

キシリトールは消化スピードが遅く、
50％しか体内に吸収されないので、
血糖値の上昇、インシュリン分泌に
ほとんど影響がありません。

糖耐性が強まることで、
食欲、間食欲を抑え、体重増加を
防いでくれる役割もあります。

他にもキシリトールは中耳炎、
副鼻腔炎の原因となる肺炎球菌を
弱める力があり、

幼稚園に通う子どもたちに
キシリトールを与え続けたところ、

虫歯を大きく減少だけでなく、
何と中耳炎を40％減らせたそうです。

更に更に…

骨を強くしてくれるのです。

カルシウムよりもずっと。

すでに動物実験でキシリトールが
骨密度をあげることが分かっており、
骨粗鬆症の予防、治療に役立っています。

この万能薬とも思える
キシリトールですが、

では、全く副作用、
反作用がないのかというと
決してそういうわけではなく、

これは何でもそうですが、
やはり摂り過ぎると
体によくありません。

キシリトールはたくさん摂取すると、
下痢の症状、ガス発生が
頻繁になる恐れがあります。

これはキシリトールが腸内菌の
餌になることが原因であり、

1日の摂取量を体重1kgあたり0.4g
（60kgの人で24g程度）に
止めておきましょう。

※よほど頑張って摂らないと
　基準値を大きく超えることはないので、
　もともと腸が弱い人以外は、
　そこまで気にしなくていいです。

本日はキシリトールについて
いろいろお話ししましたが、

虫歯予防のパワーは
本当にとんでもない

えげつない効果なので、

是非、早速、普段の生活に
取り入れていってください。